近畿財務局のしごと
2021.02.23
私は、これまでに行政での経験として、財務省近畿財務局、大阪国税不服審判所に勤務しました。
今回は、近畿財務局について簡単に説明したいと思います。
近畿財務局は、財務省の地方支分部局で、いわゆる財務省の出先機関です。
財務局は全国に10か所あります。
近畿財務局の管轄は、大阪、京都、兵庫、奈良、和歌山、滋賀となっています。
具体的にどのような仕事をしているかというと、
まずは、国有財産の管理です。国有財産には行政財産と普通財産がありますが、いずれも管理しています。
国有財産は、公用・公共用の用途利用の場合には自治体などに直接売却されますが、通常は一般競争入札になります。
また、元々大蔵省が金融監督事務を行っていた経緯から、財務局は金融庁の地方事務も行っています。
地方の金融機関等に対する検査・監督等をおこないます。例えば、地方の信用金庫などの検査や監督などを行います。
さらに、金融庁に置かれた証券取引等監視委員会が行う事務の一部についても、
証券取引等監視委員会の委任を受けて、財務局が行います。
そのほか、自治体への財政融資資金の貸付、たばこの小売販売業の許可、塩製造業者等の登録手続きなど多岐にわたります。
面白いところでは、前払式支払手段発行者等の検査・監督なども行っています。いわゆるプリペイドカードなどがこれにあたります。
私は、統括法務監査官という部署で、法務監査官という役割を担当していました。
法務監査官は、主に近畿局内の法律相談を受けて、回答するのが主な仕事でした。
ただ、国有財産管理については、訟務課という課が管財部(国有財産を管理する部署)に置かれており、
訟務課と協力しながら仕事をするということもあります。
また、金融に関しては、当該部署に弁護士がいるため、相談を受けるのは二種業に関する相談が主なものであったと記憶しています。
二種業は、ファンドの自己募集などを行うものですが、
質問される事案はその事案の概要を把握するのが大変だったという印象はあります。
次回は、国税不服審判所について説明したいと思います。